A PILGRIMS’ GATHERING
KUNI 2026
古に耳を澄まし、
未来の歩みにゆだねる。
2026.12.7 — 13
熊野から、高野山へ
Ⅰ 呼びかけ
ひとの一生では、かたちにならない願いがある。ある人たちが森に祈りの場をひらき、別の人たちがそこへ続く道を歩く。幾世代もの手渡しを経て、その場所は、はじめの人には想像もできなかった時代の誰かを迎えるようになる。私たちの生を支えているものの多くは、記録されるよりも遥か昔の、今では名前も知らない人々から受け取ったものです。目の前の激動する世界の底には、そうして残されてきた願いの堆積が、いまも静かに働き続けています。
いま、私たちが当然としてきた世界の見方や、生き方の前提が揺れています。長い時間をかけて蓄えられてきた知識に瞬時に触れられるようになり、人工知能は、言葉や想像、判断や創造の領域にも深く関わり始めています。できることが増えるほど、その力をどこへ向けるのか、何を自分たちの中心にして生きるのかが、あらためて問われます。自然との関係や、人と人とのつながりを含め、私たちの文明が何に支えられてきたのか。その根にあるものに、もう一度耳を澄ます時なのかもしれません。
先が見えないとき、私たちは知恵を集め、計画を立て、できることを尽くそうとします。それでも、自分たちの知っているかたちだけでは、次の一歩を見いだせないことがある。長く受け継がれてきた営みのなかには、いまの私たちには、まだ聴き取れていないものがあるのかもしれません。問いを携えて、古い道を歩いてみる。そこで何に出会い、何に応えることになるのでしょうか。

Ⅱ 熊野・高野山
KUNIが古い巡礼の道へ向かうのは、こうした問いを、歩く身体と、生きている土地との関わりのなかで受けとめるためです。足もとの岩、水の流れ、山の気配。土地に暮らす人の祭りや、受け継がれてきた祈り。そこで出会うものに、意味や答えを急いで与えずに、ただ共にある。何を聴こうとしているのか、まだわからないままにも、ただ耳を澄ます。自分が持ってきた問いの立て方そのものが変わる可能性に、身を置いてみる。
01 KUMANO
熊野
熊野は、山に降る雨が貯まり、川を通って海へ注ぐ土地。ここでは、大いなる自然の営みと人々の祈りが、長い時間をかけて結びついてきました。KUNIでは、希望する方が4日間、沈黙のなかをともに歩く巡礼があります。自分の身体で生き、感じる世界へ、足もとの大地との関係へと還る。歩く身体と土地に身を置く時間です。
02 KOYASAN
高野山
そして、空海が修行の場をひらいた高野山へ。ひとつの生のなかで見いだされたものが、寺院や儀礼、学びの機関や日々の実践となり、千二百年以上の時を越えてきた場所です。この巡礼の道には、積み重ねられた、変わらないかたちがある。それでいて、ここで何に出会い、何が起こるかを、歩く人にあらかじめ指示することはありません。
数千年前から歩かれてきた、巡礼の道。
古くも新しい、そんな場のあり方に、私たちは耳を傾けようとしています。
Ⅲ 集い

KUNIは、世界中の土地や世代から集まった人々が、巡礼を通して、世界との関わりを問いなおす集いです。この道には、土地や暮らしを支えてきた人、祈りや修行を続ける人、表現する人、研究する人、事業を起こす人、そして若い世代が、それぞれの実践を携えて集まります。
ともに歩き、輪になって語り、沈黙を分かち合う。全員が同じ理解にたどり着くことは、ここでは求められません。誰かの言葉を、自分の知っていることにすぐ置き換えずに聴いてみる。異なるままで居合わせるあいだに、受け渡されるものがある。その行方を、集いの場だけで決めることはできません。
同じ輪に座っていても、心に残るものは一人ひとり違います。迎える側も、その場で初めて聴く言葉に出会います。そこで起きたことが何だったのか、集いのあいだにはわからないこともある。帰ってからの日々の仕事や暮らしのなかで、ふと、あのときの沈黙や誰かの言葉を思い出す。その続きを、この場で決めておくことはできません。
巡礼者の記録を読むⅣ 巡礼への招待
私たちは、異なる世代、土地、仕事から集い、それぞれの場所で引き受けているものを、この道へ持ち寄ります。誰かから託された祈り、意味を問いながら続けている仕事、どう担えばよいかを探している呼びかけ、まだ言葉にならないもの。ともに歩き、語り、沈黙を分かち合う時間のなかで、それらに耳を澄まします。
山に降った雨が、川を通って海へ注ぐ。木の根が石を抱き、落ち葉が土に還る。そのなかに、人が歩き、祈りを重ねてきた道があります。私たちがここへ来るよりも前から続いている営みに、歩く身体も触れています。
携えてきた願いが、そのまま深まることも、思いがけず変わることもある。何を願っていたのか、歩き始めてから気づくこともあるのかもしれません。まだ言葉にならないものも携えて、熊野から高野山へ。その道の途中で、ともに過ごす時間をひらきます。
参加について
参加について
巡礼の呼びかけに導かれた方へ
KUNIでは、お一人ずつお声をかけ、巡礼へお招きしています。この道に携えたい思いを、願文に記してお寄せください。
- 集いの人数
- 40名ほどから100名ほど集う人々と、そのときにひらく巡礼の呼びかけに応じて、人数も変わります。
- 願文を寄せる方へ
- それぞれの実践や問いを携え、この道を歩まれたい方。国籍は問いません。本巡礼は高校生以上を対象とし、次世代の参加者を優先して受け付けます。例外的に対象年齢を超える参加も認められることがあります。
- 日程
- 2026年12月7日(月)— 13日(日)集い全体の会期です。現時点で希望する行程を、フォームでお選びください。
- 場所
- 熊野・高野山熊野での4日間の巡礼は任意参加です。
- 参加費
- 無料宿泊、食事はKUNIが手配・負担します。集合場所までと解散後の交通費は自己負担です。
- お声がけ
- 願文を一通ずつ拝読し、ご一緒する道がひらけたときに、個別にご連絡します。今回の巡礼へお招きすることも、これからの巡礼でご縁がつながることもあります。
- 今年の巡礼へ
- 願文は10月25日(日)までを目安に今回の巡礼については、11月9日(月)までにご連絡します。
- 説明会
- 10月17日(土)英語
10月18日(日)日本語
各日20:00から(日本時間)/ Zoom説明会について
ONLINE GATHERING
説明会
2026年10月17日(土)英語での説明会
2026年10月18日(日)日本語での説明会
各日20:00から(日本時間)/ Zoom
巡礼の内容や、参加にあたってのことをお話しし、ご質問にお答えします。
ご希望の言語の日を選び、お名前とメールアドレスをご登録ください。参加用のZoomリンクをメールでお送りします。
QUESTIONS
よくある質問
一部の日程だけでも参加できますか?
フォームでは、「全日程(熊野・高野山)」「熊野のみ」「高野山のみ」「現時点では未定」から希望を選べます。熊野の歩く巡礼は任意の行程です。お招きする際に、ご相談のうえ行程を確認します。
熊野では、どのように過ごしますか?
希望する方が、4日間、沈黙のなかをともに歩く巡礼です。言葉を交わすことから少し離れ、歩く身体と土地に身を置いて過ごします。長時間の歩行を伴うため、ご自身の体調や歩行経験を踏まえてご検討ください。
参加費はいくらですか?
参加費は無料です。これまでの巡礼者からの寄付に支えられています。熊野・高野山での宿泊、食事はKUNIが手配し、費用を負担します。集合場所までと解散後の交通費は、各自でご負担ください。
使用言語は何ですか?
日本語と英語を使います。言語の違いを支えるため、翻訳ツールなどの使用を予定しています。言語について気がかりなことは、主催者へお問い合わせください ↗。
どのような場所に泊まりますか?
宿坊や地域の宿などを主催者が手配します。相部屋を含む共同生活を基本とし、宿坊では、その場の作法や生活の時間を大切にして過ごします。食事や宿泊について必要な配慮は、フォームにお書きください。
集合場所や移動方法は?
集合・解散の時刻と場所、巡礼中の移動方法は、参加が決まった方にご案内します。交通機関の予約にあたっては、参加する行程の案内をご確認ください。
体力に自信がなくても参加できますか?
熊野の4日間の巡礼には、山道や石段、長い上り下りを歩く時間があります。天候や体調によって行程を調整することもあります。熊野への参加は任意ですので、歩行経験や気がかりなことをフォームに記し、参加する行程をご相談ください。
保険は各自で用意しますか?
巡礼中のけがなどに備える保険は、各自でご用意ください。加入内容について迷う場合は、主催者へお問い合わせください ↗。
未成年でも願文を寄せられますか?
本巡礼は高校生以上を対象とし、次世代の参加者を優先して受け付けます。例外的に対象年齢を超える参加も認められることがあります。未成年の方は、保護者の同意と連絡先を添えて願文をお寄せください。
願文を寄せた後は、どうなりますか?
一通ずつ拝読し、巡礼へお招きする際に、メールでご連絡します。願文を寄せるだけで参加が決まるわけではありません。今回に限らず、これからの巡礼でご一緒する道がひらけることもあります。今後のお声がけをご希望の方は、フォームでお知らせください。
特定の宗教や信仰が求められますか?
KUNIは、それぞれの信仰やものの見方を持ち寄る集いです。全員が同じ理解にたどり着くことを求めません。土地に受け継がれてきた祈りや実践に敬意を払いながら、ともに過ごします。
KUNI 2026
願文
熊野への参詣には、自らの願いを記した「願文」を奉った記録が残されています。その営みに寄せて、KUNIでは、巡礼に向かう前の思いを記します。
いま、この道に携えていこうとしているものを、ご自分の言葉で記してください。
熊野参詣と願文について- 01基本情報
- 02願文
- 03確認
願文の下書きだけを、この端末に保存できます。
共有の端末をお使いの方は、保存をオフにしてください。